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ぶつぶつ呟いたり妄想を晒したり小説を載っけたりしてます。
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夢で

そういえば今日の夢に猫が出ました。二足歩行で、人の言葉をしゃべる。
学校へ行ったら教室に猫が居て驚くとその猫が挨拶してきて更に驚いて、友達に聞いたら「留学生だよ」なんて返ってきて。一体どこの国の留学生!?なんて。猫は人の良い感じでした。

小話は山本くん(+雲雀さん)
短い一人称です。



 特別視をしているつもりは、なかった。
 あいつは確かに最強の不良で、並中の生徒ならば知らぬ者はいない風紀委員長で、並盛を裏から牛耳っているような奴かもしれないけど、だからってオレは不必要に怯えたりはしなかった。一人孤高であろうとするあいつの生き方を格好いいなと思うことはあるが、言ってしまえばそれだけ。ましてやリーゼント軍団のように心服するなんて以ての外だ。
 先輩や友人たちからの「気をつけろ」という忠告に、いつだって「でもあいつだってまだ中学生じゃないか」と、そう思ってきた。年だってそう変わらない、あいつはオレと同じ子供であると。
 なのに、オレは今、愕然としている。
 校舎裏で倒れている先輩たちの側で、蹲っているあいつを見て。
「………っ…」
 トンファーを握る手が、十分に距離が開いた場所で立っているオレのところからもハッキリと震えているのがわかる。それはわかるのに、その理由が全くわからなかった。
 だって理由が見つからない。
 あいつはいつだってあのトンファーで、それこそ理不尽と言えるほど身勝手な理由で沢山の生徒を咬み殺してきたじゃないか。そしてその処置を当然といわんばかりの態度で、いつだって真っ直ぐに立っている。
 周りの批判など露ほどにも気にしていない様子で、学ランを羽織った背中をオレたちに向けて。
 あの背中を折るのはすごく骨が折れるだろうなぁ、とそんなことを考えたことだってある。それくらいあいつはいつだって真っ直ぐで。だからあいつがあんな風に蹲る時があるだなんてオレには想像外のことだった。
 何か思い悩むことでもあるのだろうか。
 遣り切れないことでもあるのだろうか。

 ――なあ、あんたでも弱るときっていうのがあるの?

 決して、特別視をしているつもりはなかった。
 危機に颯爽と現れて助けてくれるヒーローだとか、世界を恐怖で揺るがすほどの力を持つ魔王だとか。そんな風にあいつを見たことは一度もない、そう思っていた。
 あいつはオレと同じ中学生で、オレと一二歳しか変わらない子供で。
 なのに、あいつが蹲っている姿を見て、オレはひどく驚いている。
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Author:津川宥
日々妄想しながら、ぼちぼち小説を書いてます。
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