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中身が全文、英文でした。
注文した頁をよく見るとちゃんと中身は英文だよ!ていう表示がしてあって、もう自分の間抜けさに凹みまくり。(フハハハ)楽しみにしてたのになぁ。オズの魔法使いってあらすじくらいしか知らないから。訳すにしても私、鎖国してるから英語わからないんですよね(素直にバ×だって言いなよ)……あーあ。うぅん、でもこうなったらドロシーを綱吉に変換して頑張って訳していこうかな!(待て!)
今日も拍手パチパチありがとうございました!!拍手お礼SSはあと二つぐらい近々追加したいですね!(多分どっちもヒバツナ)
では、狼男パート2を読まれる方は続きを。
それからの綱吉はうまく自身の力を制御できない。自身の本来の力をどの程度までなら出していいのか、わからなくなったのだ。混乱した結果、彼の身体能力は著しく落ちていく。
サッカーでヘマをすることが多くなった。木を登ることができなくなった。何もない所で躓くようになった。早く走ると人ではなく、狼の姿になっているような気さえして、恐怖した。
最初のころは落ち込む綱吉を励ましていた友人達も、一向に立ち直りをみせない彼に辟易して去っていった。綱吉もそれを止めない。否、止める余裕などなかったのだろう。
小学六年の時にはすっかり周りから孤立し、中学に入学してからは『ダメツナ』の渾名が定着していた。
恐怖だった感情はやがて憤りに変わり、やがて綱吉はあらゆる努力を放棄した。
勉学は元より、唯一人並みを保っていた体育すら捨て、彼は教師陣の頭を悩ませる一種の問題児となった。遅刻、早退を日常的に繰り返す彼の将来は恐らくダメな大人である。しかし現在の綱吉はまだ中学一年生。更生させることを諦めるにはまだ早すぎると、彼のクラスを受け持つ若い教師は思っているし、その教師と同じ思いを彼の両親と家庭教師も、また持っていた。
「だーっ、やってらんねぇ!」
綱吉は苛立たしげに吼えた。その拍子に手に持った底の低い手提げ籠を地面へと叩き付ける。
夕暮れ時の公園。既に子供たちの姿はなく、綱吉は先程まで隠れ潜んでいた茂みから抜け出して、塗装が剥がれかけたベンチの上へと腰かけた。
そのままベンチの背もたれに身体を預けながら、ちらりと目線を下げる。ついさっき手放した手提げ籠が地面に転がっているのが視界に入った。
「………」
ふと、その手提げ籠を渡してきた母親の機嫌良さげな笑みが脳裏を掠める。
何となしに決まり悪く、綱吉はのそのそと鈍く立ち上がり地面に捨てられた籠を手元へと戻した。そうしてまたベンチに戻り、はあ、と自然と出てくる溜息と共に項垂れる。
(なにやってんだ、俺……)
そう思って、しかしすぐに否定した。
(いや、てか。リボーンの奴、今度は何考えてんだ?)
綱吉が人寂しい公園のベンチなんかでやさぐれている、そもそもの原因。それは、昔から度々沢田家を訪れて来てはわざわざ嵐を招き入れて面白がる、といった心根のねじ曲がった異国の青年が原因だった。
彼は綱吉の家庭教師と名乗って周りに溶け込んでいるが実際はちがうと、綱吉は何となく気づいていた。
あの男は、監視している。狼男が人間を傷つけないように。